現場基準点をつかった網平均計算が失敗します

変更日 火, 3 10月, 2023 で 10:53 午前

多角網が閉じていない形状(ある点から出発しすべての点をまわって、もとの点にもどってくるような経路が存在しない形状)の場合、網平均計算の仮定網計算にて計算が失敗します。


仮定網計算では、複数の与点のうち1点を固定、その与点に対して、多角網を周回し、同与点にもどってきたときの累積誤差がある精度範囲内にあるかどうかをみます。したがって、多角網を閉じておく必要があります。

なお、電子基準点を与点とする計算では、仮定網計算は不要となるため、この問題が生じません)


以下のような、現場基準点2点の結合網(閉じていない網)を考えます。



1. 与点間(301, 302)に基線を追加します


与点301をクリックし、サブメニューから「基線の始点設定」をクリックします。


与点302をクリックし、サブメニューから「基線の終点設定」をクリックします。与点301-302間に基線(赤色)が追加されます。



2. 追加した基線を仮定網設定とします


追加した基線301-302をクリックし、サブメニューから 「仮定網に含めない」> 「仮定網に含める」 を選択します

基線301-302の色が赤色から灰色にかわります.

灰色の基線は、仮定網計算時のみに使われます。最終的な実用網計算では含まれません。



3. 編集内容を保存します


左上の「保存」ボタンをクリックし、編集内容を確定します。



以上の設定にて、網平均計算を再度お試しください。



(注)上の説明では、与点301-302間を追加しましたが、網が閉じてさえいれば、与点間である必要はありません。たとえば、上の例では、T2-302の基線を追加しても計算可となります)











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