マーカーナビ使用方法

変更日 Wed, 23 Mar 2022 で 09:57 AM

はじめに

  • 本資料は、エアロボマーカー用GNSS観測支援アプリ「Marker Navi」の操作手順について記述したものです。

  • 本アプリは、ios専用のアプリです。「App Store」よりインストールして下さい。

  • 本アプリの使用には、エアロボマーカー(ファームウェア Ver.2.0.0 以上)および、エアロボクラウドアカウントが必要となります。これらをお持ちでないお客さまは、エアロセンス株式会社問い合わせ窓口にお問合せください。

  • エアロボマーカーは出荷時、通信機能(Bluetooth)が無効となっています。本アプリをはじめて使用される際は、エアロボマーカー起動後、エアロボマーカー上面にあるAボタン(下図)を長押しし、「COMM」LEDが1回点滅状態となるようにしてください。(以後は、マーカー起動後つねに、同機能が有効となっています。)

  • 本資料の内容、テキスト、画像等の無断転載、改変、無断使用を固く禁じます。

  • 本アプリの仕様は、改良のため予告なく変更することがあります。

  • エアロボマーカー、エアロボクラウドは、エアロセンス株式会社の登録商標です。


   エアロセンス株式会社問い合わせ窓口: https://media.aerosense.co.jp/contactus/ 

 



1.マーカーナビ(Marker Navi)機能一覧


        1.GPS受信電波情報:エアロボマーカー位置の地図上の表示。 エアロボマーカーの受信電波情報表示 

    




 2.現場での使い方   

    

    

  1)エアロボマーカーを設置した周辺でアプリを起動し、マーカーで受信したGPS電波状況を確認します。(5m程度マーカーか

    ら離れてください。 すぐそばだと、観測者が電波干渉源となります)

  2)マーカーを設置、アプリで電波確認、次のマーカーへ移動を繰り返します・地図上にマーカーアイコンが増えていきます

  3)地図にマーカーアイコンが表示されない場合、マーカースキャン画面にて、マーカーつの通信(bluetooth通信)が確立して  

    いることを確認してください。



3.GPS電波情報表示

      1)右上アイコンにタップし、〔GPS観測〕を選択します。現在位置を中心とした周辺地図が表示されます

      周辺10m以内に、観測中のマーカーが存在すれば、地図上にマーカーアイコンが表示されます。(マーカー電源投入  

      後、地図上に表示されるまで、3分程度かかります。

    2)マーカーアイコンをタップすると、サブメニューが表示されます。〔受信電波情報〕を選択します。

    3)受信電波情報画面では、計測モード(1時間観測モード、長時間モード)、衛星数、バッテリー残量などの観測に関する

      基本情報が表示されます。電波情報のの詳細は、〔詳細〕ボタンをタップします。

    4)詳細画面では、DOP値、GPS衛星仰角、電波CN値など、受信電波の諸元が確認できます。各項目について、設定されて

      いるしきい値に対してOKであれば背景録、NGであれば背景赤表示をなります。



4.地図表示

 

          

          ①マーカー一括削除:地図上の全てのマーカーアイコンを削除します

          ②地図ダウンロード:表示周辺地図をダウンロードし、オフライン環境下でも地図を表示します

          ③現在位置リセット:現在位置が画面中心に、かつ画面上が北向きになるように表示します

          ④マーカースキャン:ボタン押下直後にマーカーを検索します(通常は30秒間隔で検索します)

          その他の画面上操作:ピンチ=地図の拡大縮小

                    ドラッグ=地図スクロール

                    2本指で押さえて回転=地図の回転

                    ダブルタップ=拡大

                    2本指でのダブルタップ=縮小

    

              


5.電波情報確認


          ①観測点名:観測点を入力できます。ただし、英文字で8文字までデフォルトは、マーカーのシリア

           ル番号

          ②衛星数:マーカーが受信しているGPS衛星数

          ③バッテリー残量:エアロボマーカーのバッテリー残量値

          ④観測日時:電波受信時の時間(JTS標記)

          ⑤マーカーとの通信:電波状態:Bluetoothとの接続状態に応じて、電波アイコンが表示される。ま

           た、電波状態によって3段階の色分け表示

          ⑥詳細ボタン:受信GPS電波の観測項目を一覧表示

          ⑦計測モード:エアロボマーカーの計測モード。1時間で自動で電源OFFになる「通常モード」、ユ

           ーザーが電源OFFするまで観測し続ける「長時間モード」の2つ

          ⑧経過時間:観測開始からの観測時間

          ⑨計測停止/開始ボタン:計測を停止/開始するボタン。停止ボタンを押してもマーカーの電源がOFF

           になるわけでないことに注意。 また、マーカーとの接続が確立しているときのみ有効

          ⑩ログ取得ボタン:現状バージョンではこの項目は無い

          ⑪回収ボタン:現状バージョンではこの項目は無い 




6.電波状況ステータス


      観測地点の電波状況が3段階で表示されます。赤色表示の場合は、観測時間帯や観測場所の変更が必須となります

     黄色表示の場合は、詳細画面にて、DPO値、電波強度を確認し、特に高仰角の衛星で、強い電波がとられているか確認し

     てください。

     ※DOP値は、衛星配置の指標で、HDOP・VDOP値は1.0以下、PDOP値は3.0以下が良好です。電波強度は、40㏈以上が目安

      となります




7.電波情報詳細画面


           ①Fix状態:「3DFix」または、「NoFix」 最適源「3DFix](位置情報が受信出来ている)必要が

            ある

           ②DOP値:エアロボマーカーが受信している衛星群の衛星配置の良否の指標。小さい値ほど良い。

                HDOOPは水平方向位置、VDOPは高さ方向位置、PDOPはそれら全体に関する指標。

           ③衛星数:エアロボマーカーが受信している衛星の総数( )内は、設定された仰角しきい値以上

                で、電波CN値しきい値以上の衛星数

           ④個別衛星情報:エアロボマーカーが受信している衛星の番号、仰角、電波CN値(電波CN値に関

                   しては、一般的に40㏈以上だとよい)

           ⑤閾値変更ボタン:上記各項目の良否判定基準となるしきい値を変更する画面




8.FAQ


    ・マーカーの電源がONにもかかわらず、地図上にマーカーアイコンが表示されない

      A)マーカーのブルーのランプが点滅していますか?

       点滅していなければマーカーはBluetoothがONになっていません。

       右端のAランプを押してブルーのランプを1回点滅に切り替えていただくとBluetoothがON になります


    ・GPS受信電波情報画面にて、電波状況ステータスが要検討(黄色アイコン)となっているが、場所を変更する必

     要があるのか?

      A)いいえ。必ずしもそうとは限りません。電波情報の詳細を詳細画面で確認し、最終的にはお客さまご自身

        の判断で場所を変更するか否かを決定してください。詳細画面は項目が多く、一見わかりづらいですが、

        高仰角(40°以上)でのGPS衛星電波がある程度受信出来ていて、かつ、その電波CN値が弱くないという

        のが判断の目安となります。

        尚、詳細画面でのセルの色分け(緑or赤)は、対応項目のしきい値で行っています。しきい値は、しきい

        値変更画面にて任意の値に設定可能です


    ・マーカーナビに表示された項目と実際は違う

      A)よくいただく質問ですが、簡単に言えば「Bluetooth接続前にマーカーナビを見てしまう失敗です」エアロ 

        ボマーカーとマーカーナビはBluetooth接続をしています。 マーカーナビで表示された瞬間のマーカー

        の「観測人」や「バッテリー残量」等は以前に繋いだ状態を表示します。 エアロボマーカーとマーカー

        ナビが繋がって初めて正しい値を表示します。 マーカーとiPhoneによっては(現地によっては)10秒以

        上必要とする場合もあります


    ・エアロボマーカーのバッテリー残量が急激に減少する

      A)エアロボマーカーの内臓電池の特性から減少比は統一(一定)ではありません。 一般的に残量100%充

        電状態から40%までは早めに減ってしまいます。 しかし、そこからの40%はかなり長く動作することが

        確認されています。 バッテリーが正常であるか否かのチェックは簡単に確認できます。 完全フル充電

        後にGPSを受けられる場所(窓際でも構いません)で長時間観測モードのまま計測してください。 自動

        的にバッテリーが空になるとOFFになります。その後受信したデータをエアロボクラウドにダウンロード

        してGCPの観測ログで計測時間を見ていただくと計測した時間が見れます。 これがカタログスペックを

        超えていれば正常なバッテリーと言えます


    ・長時間充放電をしていなかったら充電さえもできなくなってしまった

      A)旧製品ではこの症状が出る場合があります。2020年に無償修理とバージョンアップを行いましたが(すべ

       てのユーザー様にメールにて案内済)この対応をしていないユーザー様がいらっしゃいます。 有償対応

       になってしまいますが、充電できない機体をエアロセンス㈱へお渡しいただくことになります。


    ・バージョンアップを行っていないが問題は無いか?

      A)どのような問題がおこるか解りませんので、最新のバージョンにしていただく必要がございます。 方法

        はエアロセンス㈱のホームページ内に最新のファームウエアとファームアップ方法(手順書)がございま

        す。 こちらをダウンロードいただき、お客様ご自身でバージョンアップしていただきますようお願い申

        し上げます。






















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