区分求積法の概要
測定対象の点群を小領域に分割し、小領域の体積の合計値を計算します。
この値を測定対象の点群の体積と近似します。
ユーザが指定する基準面の情報を用いることで、
基準面より上の部分の体積CUT、基準面より下の部分の体積FILLをそれぞれ計算可能です。
入力データ
本アルゴリズムで用いる入力データは以下の通りです。
- 領域パスの頂点情報
- 基準面の種類(FLAT/AVERAGE)
- 基準面のオフセット高度
- X, Y方向の分割数(NX, NY)
区分求積法の詳細フロー
- 領域パスを内接する長方形領域を計算します。
長方形領域を分割数NX, NYで分割し、パス内部に含まれる小領域のみを取得します。 - 小領域の中心座標値(cx, cy)における基準面の高度(zref)を計算します。※1
- 小領域に含まれる点群を確認し、高度の最大値(zmax)を取得します。 ※2
- 3で高度の最大値が未設定の小領域がある場合、周囲の小領域の値で補完します。※2
- dz = zmax - zrefを計算します。
dz > 0の場合、CUT体積として加算します。
dz <0の場合、FILL体積として加算します。
※1 基準面のオフセット高度について
基準面のオフセット高度を設定することで、zrefの値を上下させることができます。
※2 補完の必要性について
3ではブラウザに読み込まれた点群情報のみを使用します。
このため、「まだ読み込みが完了していない点群がある場合」や、
「点群の間隔に対して小領域が小さい場合」には、高度の最大値未設定の小領域が発生します。
このため4では補完を行い、5の計算が成立するようにしています。
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