利用できるドローン
- DJI
- Phantom 4 RTK
- Mavic 3 Enterprise
- Matrice 300 / 350 RTK
- エアロセンス
- AS-MC03-PPK, AS-MC03-PPKHL
以下、PPK写真測量用サンプルデータ(リンク PPK写真測量用サンプルデータ)を使って、説明します。
0. フライト作成
「新規フライト」をクリックし、フライト作成ダイアログをオープンします.
①「フライト名」に任意のフライト名称を入力します。「フライト名を日時でアップデート」をクリックすると、[現在時刻]がフライト名として設定されます.
② 計算種別から「写真測量計算」をチェックします. さらに、「PPKを使用する」をチェックします.
③「作成」をクリックします.
左メニューから「データ解析ワークフロー」を選択. または、ドローワー開閉ボタン(図中赤丸)、または、画面上の暗い領域のどこかをクリックし、「作業」メニューを開きます.
1. 基準点設定
基準点を入力します.
① 「基準点設定」 にて、「現場基準点」をチェックします.
② 座標系プルダウンメニューより、"平面直角座標系" > "9系" を選択.
③ (2周波GNSS受信機を設置した)X座標、Y座標、Z座標(標高値)を入力します.
これら座標値は、いわゆる測量成果(元期値)とします.
④ 入力完了後、上部バーの「次へ」をクリックします
2. ローカライゼーション
特にローカライゼーションの必要がなければ、「次へ」をクリックします
3. 画像設定
「写真のアップロード」をクリックします.
①【写真のアップロード】にて、写真を選択します
② 写真選択後、「アップロード」をクリックします.
アップロード完了後、画像のサムネイルが表示されます.
「次へ」をクリックします
4. PPKパラメータ設定
PPK処理を行うために、ドローンのGNSSレシーバーで取得されたGNSS観測ログファイル(RINEX OBSフォーマット)、および、撮影時刻補正ファイル(MRKフォーマット)が必要となります。これらは、1フライトごとに生成され、通常、画像が格納されたフォルダに格納されています。
「PPK用ドローンのカメラ位置補正とRINEXファイル」>「ファイル選択」をクリックし、RINEX OBS/MRK の2ファイルを必ずペアとして、選択、アップロードしてください.
(または、2ファイルを選択後、該当アップロードエリアにドラッグアンドドロップしてもできます)
また、フライトが複数にわかれている場合、複数フライト分まとめてアップロードすることも可能です。
アップロードが完了すると、「ファイル選択」エリア下部に、アップロードしたファイル名が表示されます.
さらに、「1. 基準点設定」にて"現場基準点"を選択した場合、さらに、現場基準局のGNSS観測ログファイル をアップロードする必要があります.
対応する2周波GNSS受信機は、国土地理院 1級GNSS受信機として登録されているGNSS受信機(リンク: 2周波ローバー動作確認済機種一覧)、および、DJI社製 D-RTK2 ベースステーション となり、GNSS観測ログファイルは、これら2周波GNSS受信機から抜き出し、使用します.
(注1) RINEX OBSフォーマットとは、GNSS 観測ファイルの世界標準のファイル形式で、.obs または、.xxo拡張子をもつテキスト形式のファイルです。
(注2)DJI D-RTK2用 DAT フォーマットとは、DJI社製 ベースステーション D-RTK2用のGNSS観測ファイル形式で、.DAT拡張子をもつバイナリー形式のファイルです。1時間ごとに分割して出力される仕様のため、観測時間が1時間以上の場合は、複数のDATファイルすべてをアップロードする必要があります。
「現地基準局RINEXファイル」>「ファイル選択」をクリックし、現場基準局 RINEX OBSファイル(.obsまたは、.xxo拡張子)または、DJI D-RTK2 DATファイル を選択、アップロードします.
アップロードが完了すると、「ファイル選択」エリア下部に、アップロードしたファイル名が表示されます.
また、「1. 基準点設定」にて設定した基準点座標が表示されます.
※DJI D-RTK2用 DATファイルをアップロードした場合
ログに観測時間がないため「GNSS受信ログ」の観測ログ計測時間は表示されません
5. デザイン設定
① 「対空標識のデザイン」 > 「エアロボマーカー」をチェックします.
② 対空標識の検出方法として、「AIによる自動検出」をチェックします.
「次へ」をクリックします.
6. 座標データ入力
「エアロボマーカーアップロード」をクリックします.
【エアロボマーカーログアップロード】にて、エアロボマーカーログを選択し、「アップロード」をクリックします.
アップロードが完了すると、「エアロボマーカーログ(測位計算前)」タブに、アップロードしたファイルのファイル名、緯度、経度(単独測位精度)が表形式で表示されます.
「次へ」をクリックします.
7. 標定点/検証点設定
エアロボマーカーが地図上に表示されています。エアロボマーカーログアップロード直後は、すべてのマーカーが[標定点]として設定されています(青色のアイコン).
検証点にしたいマーカーのアイコンをクリックし、サブメニューの「標定点検証点設定」> 「検証点」を選択し、検証点設定にします.
設定後、地図上では、検証点マーカーが、赤色アイコンにかわります.
PPK計算では、すべてのマーカーを検証点として設定します(下図).
設定後、「次へ」をクリックします.
(補足)すべてのマーカーを一度に検証点設定とすることもできます.
「6. 座標データ入力」にて、アップロード後のファイル一覧右の"検証点"にチェックをいれると、すべてのマーカーが検証点設定となります.(下図). 逆に、チェックを外すと、標定点設定となります.
8. 現場基準点の割り当て
「4. PPKパラメータ設定」にて入力したPPK用現場基準局を GNSS測位/PPK測位の基準点として設定します. (PPK現場基準局は、すでに割り当て済みで、変更不可となります. このUIの目的は、現場基準局の場所の確認となります).
「次へ」をクリックします.
9. 成果物座標系設定
写真測量計算の成果物(点群やオルソ画像)の座標系を設定します.
デフォルトでは、平面直角座標系、日本ジオイドモデル2011が設定されます. (通常は、この設定で問題ありません)
「次へ」をクリックします.
10. 写真測量計算
計算内容が[処理内容]蘭に表示されます. 設定内容にNGがある場合、[チェックステータス]欄が表示されて計算開始できませんので、関係するメニューにもどって、再度設定内容を確認、修正してください.
「処理内容」精度検証をしたい場合、点群やオルソ画像を生成したい場合の設定をすることができます
詳細は下記リンクを参照ください.
(Link) 処理内容について
必要に応じて、[マルチGNSS]、[点群密度オプション]などの計算オプションを設定してください.
計算オプションの詳細については、下記リンクを参照ください.
(Link) 写真測量計算オプションについて
設定後、「計算開始」をクリックし、計算を開始します.
計算中のステータスは、「計算進捗確認」メニューより確認できます.
① 更新ボタンのクリックより、最新の計算状態に画面を更新します.
② キャンセルボタンのクリックより、計算をキャンセルできます.
以上.
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