PPK写真測量計算(自動割り当てを行う. GNSS測位に現場基準点を使う)の操作方法

変更日 金, 8 11月 で 4:40 午後

利用できるドローン

  • DJI
    • Phantom 4 RTK
    • Mavic 3 Enterprise
    • Matrice 300 / 350 RTK
  • エアロセンス
    • AS-MC03-PPK, AS-MC03-PPKHL


以下、PPK写真測量用サンプルデータ(リンク PPK写真測量用サンプルデータ)を使って、説明します。


0. フライト作成

「新規フライト」をクリックし、フライト作成ダイアログをオープンします.

①「フライト名」に任意のフライト名称を入力します。「フライト名を日時でアップデート」をクリックすると、[現在時刻]がフライト名として設定されます.

② 計算種別から「写真測量計算」をチェックします. さらに、「PPKを使用する」をチェックします.

③「作成」をクリックします.



左メニューから「データ解析ワークフロー」を選択.  または、ドローワー開閉ボタン(図中赤丸)、または、画面上の暗い領域のどこかをクリックし、「作業」メニューを開きます.




1. 基準点設定

基準点を入力します.

① 「基準点設定」 にて、「現場基準点」をチェックします.

② 座標系プルダウンメニューより、"平面直角座標系" > "9系" を選択.

③ (2周波GNSS受信機を設置した)X座標、Y座標、Z座標(標高値)を入力します.
これら座標値は、いわゆる測量成果(元期値)とします.

④ 入力完了後、上部バーの「次へ」をクリックします




2. ローカライゼーション

特にローカライゼーションの必要がなければ、「次へ」をクリックします


3. 画像設定

「写真のアップロード」をクリックします.  



①【写真のアップロード】にて、写真を選択します

② 写真選択後、「アップロード」をクリックします. 



アップロード完了後、画像のサムネイルが表示されます.
「次へ」をクリックします



4. PPKパラメータ設定

PPK処理を行うために、ドローンのGNSSレシーバーで取得されたGNSS観測ログファイル(RINEX OBSフォーマット)、および、撮影時刻補正ファイル(MRKフォーマット)が必要となります。これらは、1フライトごとに生成され、通常、画像が格納されたフォルダに格納されています。


「PPK用ドローンのカメラ位置補正とRINEXファイル」>「ファイル選択」をクリックし、RINEX OBS/MRK の2ファイルを必ずペアとして、選択、アップロードしてください.
(または、2ファイルを選択後、該当アップロードエリアにドラッグアンドドロップしてもできます)
また、フライトが複数にわかれている場合、複数フライト分まとめてアップロードすることも可能です。




アップロードが完了すると、「ファイル選択」エリア下部に、アップロードしたファイル名が表示されます.


さらに、「1. 基準点設定」にて"現場基準点"を選択した場合、さらに、現場基準局のGNSS観測ログファイル をアップロードする必要があります.

対応する2周波GNSS受信機は、国土地理院 1級GNSS受信機として登録されているGNSS受信機(リンク: 2周波ローバー動作確認済機種一覧)、および、DJI社製 D-RTK2 ベースステーション となり、GNSS観測ログファイルは、これら2周波GNSS受信機から抜き出し、使用します.
(注1) RINEX OBSフォーマットとは、GNSS 観測ファイルの世界標準のファイル形式で、.obs または、.xxo拡張子をもつテキスト形式のファイルです。
(注2)DJI D-RTK2用 DAT フォーマットとは、DJI社製 ベースステーション D-RTK2用のGNSS観測ファイル形式で、.DAT拡張子をもつバイナリー形式のファイルです。1時間ごとに分割して出力される仕様のため、観測時間が1時間以上の場合は、複数のDATファイルすべてをアップロードする必要があります。



「現地基準局RINEXファイル」>「ファイル選択」をクリックし、現場基準局 RINEX OBSファイル(.obsまたは、.xxo拡張子)または、DJI D-RTK2 DATファイル を選択、アップロードします.



アップロードが完了すると、「ファイル選択」エリア下部に、アップロードしたファイル名が表示されます.

また、「1. 基準点設定」にて設定した基準点座標が表示されます.



※DJI D-RTK2用 DATファイルをアップロードした場合

 ログに観測時間がないため「GNSS受信ログ」の観測ログ計測時間は表示されません






5. デザイン設定

① 「対空標識のデザイン」 > 「エアロボマーカー」をチェックします.  

② 対空標識の検出方法として、「AIによる自動検出」をチェックします.

「次へ」をクリックします.

6. 座標データ入力

「エアロボマーカーアップロード」をクリックします. 


【エアロボマーカーログアップロード】にて、エアロボマーカーログを選択し、「アップロード」をクリックします.




アップロードが完了すると、「エアロボマーカーログ(測位計算前)」タブに、アップロードしたファイルのファイル名、緯度、経度(単独測位精度)が表形式で表示されます.
「次へ」をクリックします.



7. 標定点/検証点設定

エアロボマーカーが地図上に表示されています。エアロボマーカーログアップロード直後は、すべてのマーカーが[標定点]として設定されています(青色のアイコン).

 検証点にしたいマーカーのアイコンをクリックし、サブメニューの「標定点検証点設定」> 「検証点」を選択し、検証点設定にします. 



設定後、地図上では、検証点マーカーが、赤色アイコンにかわります.



PPK計算では、すべてのマーカーを検証点として設定します(下図).
設定後、「次へ」をクリックします.




(補足)すべてのマーカーを一度に検証点設定とすることもできます.
「6. 座標データ入力」にて、アップロード後のファイル一覧右の"検証点"にチェックをいれると、すべてのマーカーが検証点設定となります.(下図). 逆に、チェックを外すと、標定点設定となります.



8. 現場基準点の割り当て

「4. PPKパラメータ設定」にて入力したPPK用現場基準局を GNSS測位/PPK測位の基準点として設定します. (PPK現場基準局は、すでに割り当て済みで、変更不可となります. このUIの目的は、現場基準局の場所の確認となります).

「次へ」をクリックします.


9. 成果物座標系設定

写真測量計算の成果物(点群やオルソ画像)の座標系を設定します.
デフォルトでは、平面直角座標系、日本ジオイドモデル2011が設定されます. (通常は、この設定で問題ありません)

「次へ」をクリックします.


10. 写真測量計算

計算内容が[処理内容]蘭に表示されます. 設定内容にNGがある場合、[チェックステータス]欄が表示されて計算開始できませんので、関係するメニューにもどって、再度設定内容を確認、修正してください.


「処理内容」精度検証をしたい場合、点群やオルソ画像を生成したい場合の設定をすることができます

詳細は下記リンクを参照ください.

(Link) 処理内容について




必要に応じて、[マルチGNSS]、[点群密度オプション]などの計算オプションを設定してください.
計算オプションの詳細については、下記リンクを参照ください.

(Link) 写真測量計算オプションについて


設定後、「計算開始」をクリックし、計算を開始します.


計算中のステータスは、「計算進捗確認」メニューより確認できます. 

① 更新ボタンのクリックより、最新の計算状態に画面を更新します.

② キャンセルボタンのクリックより、計算をキャンセルできます.


以上.




















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