基準点測量計算(現場基準点を用いる)

変更日 水, 17 4月 で 1:28 午後

基準点測量用サンプルデータ(下記リンク)を使って、説明します。


0. フライト作成

「新規フライト」をクリックし、フライト作成ダイアログをオープンします.

① 「フライト名」に任意のフライト名称を入力します.「フライト名を日時でアップデート」をクリックすると、[現在時刻]がフライト名として設定されます.

② 計算種別から「基準点測量計算」をチェックします.

③ 「作成」をクリックします.



左メニューから「データ解析ワークフロー」を選択.  または、ドローワー開閉ボタン(図中赤丸)、または、画面上の暗い領域のどこかをクリックし、「作業」メニューを開きます.



1. 基準点設定

基準点を入力します.

① 「基準点設定」 にて、「現場基準点」をチェックします.

② 座標系プルダウンメニューより、"平面直角座標系" > "9系" を選択.

③ 右下の「プラス(+)ボタン」をクリック.

④ (エアロボマーカーなどGNSS受信機を設置した)現場基準点の点名、X座標、Y座標、Z座標(標高値)を入力します. サンプルでは、基準点2点を入力しています.

⑤ 入力完了後、上部バーの「次へ」をクリックします

2. マーカー座標の設定

新点、基準点(与点)のGNSS観測ログをアップロードします.
サンプルでは、新点にはエアロボマーカーを、基準点には他社GNSSローバーを用いて観測したので、それぞれ、「エアロボマーカーアップロード」、「任意GNSSアップロード」より、該当ログをアップロードします.

「エアロボマーカーアップロード」


「任意GNSSアップロード」



アップロードが完了すると、「エアロボマーカーログ(測位計算前)」、「任意GNSS受信機RINEXファイル(測位計算前)」パネルに、アップロードしたログのファイル名、緯度、経度が表形式で一覧表示されます. (緯度、経度は、単独測位精度の値です).

上部バーの「次へ」をクリックします.




3. 現場基準点の割り当て

「1. 基準点設定」で入力した基準点とGNSS観測ログとの紐付けを行います.

該当する基準点のマーカーピンをクリックし、サブメニューから「現場基準点に設定」> 「v100, or v90」を選択します.



2つの基準点の割り当てが完了すると、下図のように、基準点のマーカーピンに色が黄色にかわります.

上部バーの「次へ」をクリックします.




4. 観測点名の設定

観測点名の入力を行います.

マーカーピンをクリックし、サブメニューから「観測点名を入力する」を選択し、観測点を入力します。基準点については、「1. 基準点設定」で入力した点名がすでに表示されています. ここでは、基準点名は、V90, V100, 新点名は、T1, T2, T3として入力します.


すべての観測点名の入力が完了すると、下図のような表示になります.

上部バーの「次へ」をクリックします.


5. 基準点パラメータ設定

基準点パラメータ、おもに、「アンテナ高」を設定します.

アンテナ高の詳細については、画面上tip内のリンク、もしくは、下記リンクを参照ください.
他項目については、必要の場合、入力、設定してください.

設定後、上部バーの「次へ」をクリックします.



6. 多角網生成

閉合多角網処理を行います。画面上部バーの「網自動生成」をクリックします.


「計算開始」ボタンクリック後、進捗アイコンがぐるぐるまわります.



1分程度経過した後、計算終了ダイアログが表示されます.

「閉じる」をクリックし、上部バーの「次へ」をクリックします.



7. 多角網編集

閉合多角網が生成されましたので、基準点間を1直線で結んだ"単路線" へ編集します.
編集の詳細については、画面tip内のリンク、もしくは、下記リンクを参照ください.



編集後、下記のような網図が表示されています.

上部バーの「次へ」をクリックします.



8. 基準点測量計算

計算内容が[処理内容]蘭に表示されます.  [チェックステータス]では、設定内容がOKの場合、緑色文字列、NGの場合、赤色文字列として表示されます. 1つでもNG項目があると、計算開始できませんので、関係するメニューにもどって、再度設定内容を確認、修正してください.


必要に応じて、① [短縮スタティック]、②[マルチGNSS] 、③仰角設定 オプションを設定してください.

「計算開始」をクリックし、計算を開始します. 

計算中は、「ダウンロード」メニューにて、計算進捗を確認できます.


※) [マルチGNSS]について、デフォルトでは、GPS衛星のみを使って測位処理を行います。通常はGPSのみだけでもfix解がえられますが、設定環境により、GPS衛星数が十分でない場合、fix率が悪い場合は、GLONASSなどの衛星を追加してください。fix解が得られる可能性があります。


※) [仰角設定]について、デフォルトでは、仰角15度以下のGNSS電波をマスクして基線解析を行います。地面に直置きした場合や、受信環境がよくなかった、衛星配置が最適でなかったなど、低仰角でノイズ電波を受けている可能性が高い場合、仰角設定をあげて再計算いただくことを推奨します。

ただし、一般的に仰角をあげるほど、高さ方向精度が低下しますので、ご認識の上、設定ください.




計算中のステータスは、「計算進捗確認」メニューより確認できます. 

① 更新ボタンのクリックより、最新の計算状態に画面を更新します.

② キャンセルボタンのクリックより、計算をキャンセルできます.




計算結果確認、成果物について

計算が終了すると、計算完了のメールが、登録アカウントに送信されます.

計算結果(= 網平均結果)は、メニュー下部「設定済みデータ(参照のみ)」> 「基準点測量網図」より確認できます.







「網平均計算帳票」(手簿、記簿、仮定網、実用網、成果簿、網図など)がダウンロードできます.






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